日本刀に魅せられる理由は人さまざまです。日本刀の体配の良さ、地金の美しさ、あるいは拵えの美しさに、魅力を感じる人も多いと思います。
自分なりに、その魅力を語ってみたいと思います。
日本刀は、製作地での伝統にのっとって、備前伝、相州伝、美濃伝、大和伝、山城伝、そのほか地方の様式の刀剣がそれぞれ長期間継承されていきました。
ですから、銘の部分を隠しても、地方や製作者の名前を当てる事も出来ます。
鑑賞される人々の多くは、出来が良いか悪いかをも鑑賞し、出来の良い日本刀に、鑑賞者が同じ認識を持つ事になります。これは現代刀にもいえます。
また厳しい鑑識眼によって、刀工が血の滲む努力をしながら製作した思いも、現代に伝わってくるのです。
先に記載しましたように、平安時代以前から、日本刀を鑑賞する技術がすでに確立していったのですが、その後、武士が日本刀を持つ習慣を持ち、長い年月、侍の誇りの象徴として継承されていったのだと思います。
静かに日本刀を鑑賞してみます。これを持っていた侍はどのように苦難を乗り越えていったのかを、思いを巡らしてみてください。
すべての気持ちを消し去る一時を持ち、勇気を与えられ、現代のストレス社会で、困難や障害を、乗り越えていける力になるかも知れません。
海外の愛刀家が増えることも喜ばしいことですが、私達日本人こそが、このような類稀なる文化財を、将来に渡って尊重する必要があるのではないでしょうか。
2006年07月31日
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