2006年08月14日

日本刀の将来 後編 

日本刀の将来についての一考 後編

残念ながら日本では銃刀法で、無登録の日本刀の売買は元より、保持する事も厳しく禁じられています。
現在日本には、数多くの日本刀が無登録のまま、秘密裏に保持されています。警察に発見届けを出すと、処罰されると考え、そのままの状態になっているのが現状です。日本刀は素材が鉄なので、そのままですと錆びてしまう運命ですから、何とかしなければならないでしょう。

数年前に赤羽刀(戦後没収され保管されていた刀)が、日本国内の博物館に寄贈されましたが、愕然としたのはその品物の最悪な保存状態でした。
殆どの日本刀は錆びるままに、その間誰も手入れをしなかったのです。文化庁、また文部省は一体何をしていたのでしょうか?

お祭り民族とも言われる日本人は、江戸時代に素晴らしい文化財を製作してきました。
例えば版画や根付は、町人文化が生み出した文化ですが、数多くの作品が海外に持ち去られ、今の若者に根付と聞いても理解出来ないことでしょう。
日本の若者が真剣に勉強しようと考えても、海外に行くしかありません。印籠、蒔絵も同様です。

海外での需要によって、日本刀や小道具や拵え等は日本から、より流出していくでしょう。
刀剣博物館に、皆さま行ったことがあるでしょうか。見学に来る70%以上は外国人です。
今後 日本刀が、どのような経過をたどるかは明白です。
ひょっとすると、海外で日本刀を製作するようになるかもしれません。

日本の法律では刀工は(国によって製作を認可された方々)月間2本までの制作と決められているので、数多く製作できません。
海外で製作された日本刀は、出来が良くても日本国内に持ち込むことは出来ませんが、今後海外で製作された日本刀が、海外で取引されると私は考えます。

今の日本では、日本刀を収集していると言えば、マニアックな人と思われるでしょう。
素晴らしい文化財を製作しながら、飽きっぽい、又は忘れっぽい性質ゆえか、色んなものを捨て去ってきた私達日本人ですが、
どうか日本刀を通して、日本人として誇りと、武士道精神の継承を願わざるをえません。
それによって葵美術が儲かるという事ではありませので。。。
posted by 日本刀と刀装具の葵美術 at 01:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本刀講座 from社長 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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